コラム
猫の痛み😖変形関節症
猫ちゃんたちは自分の体調を表に出さずに隠してしまうことが得意な動物です。
ある論文では
◆ 12歳以上の90%に関節疾患を抱えている
◆ 10歳以上の猫の4頭のうち3頭に関節炎が認められる
という報告があります。
猫たちが歳を重ねていく時に、私たちが気づかない「痛み」を経験していっている可能性があるようです。
痛みを隠すのが上手でも、痛くないわけではありません。
そんなわかりにくい猫ちゃんの痛みに気づいてあげることが猫の生活を心地よくしてあげられる方法の一つです。
痛みをもつ猫ちゃんたちの特徴はどんなものでしょうか?
以下の兆候が見られるようでしたら、どこか痛いのかもしれません。
・ ジャンプができない/ジャンプするのをためらってしまう
・ ゆっくり動くようになってきた/活動量が減った
・ 階段の上り下りが苦手になった/ためらうようになった
・ 爪研ぎの回数が減った(爪が太くなってきた)
・ 身繕い(グルーミング)の回数が減った(毛がボサボサしている)
・ 立ち上がりにくい 歩くのが辛そう
・ 触られるのが嫌い
・ 性格が変わった(気性が荒くなる等)
・ トイレの粗相が増えた
・ おとなしくなった
・ 人目のつかないところに隠れるようになった
ご自宅の猫ちゃんで以上のような症状があるようでしたら、もう一度猫ちゃんの様子をしっかり観察してみて、「痛みチェックリスト」でチェックしてみてください。
ひとつでもチェック項目に該当するようでしたら、関節炎などによる痛みを我慢している可能性があります。
また、関節疾患以外にも、内分泌疾患や心臓病、腎臓病、消化器疾患などにより行動の変化や痛みを訴えている場合もあります。
お気づきな点があったり、ご心配な点がございましたら、早めに当院までご相談ください。

