老齢医学
GERIATRICS
老齢医学について
動物も年々長寿になり、人と同じような病気になるようになりました。歳を重ねることにより、若い時には思いもしなかった病気や症状に悩まされてしまうことがあります。高齢期に入った動物たちが快適に暮らせるようにケアすることをシニアケアと呼びます。シニアケアは病気の治療に留まらず、身体機能の維持や回復、その子その子が快適に暮らせるような生活環境づくりまで多くを含みます。
犬や猫であれば一般的に7歳以上をシニアと呼びますが、小型哺乳動物はあまり定かではありません。病気が多くなる時期と考えると、うさぎは6歳、フェレットは4歳、ハムスターは1歳を過ぎたらシニア期になったと考えてあげてみてはいかがでしょうか?
シニア期の病気のリスク
シニア期以降は様々な病気のリスクが上がります。特に高齢動物に多い病気には「腫瘍(がん)」、「「心臓病」、「腎臓病」です。これらの病気は「3大死因」とも言われています。さらに高齢になると「関節症」や「認知症」、「歯科疾患」が増えて、動物本人の生活だけでなく、飼い主様の生活にも大きな負担をかけてしまっています。
これらの病気は早期に発見されれば完治の可能性が高まり、その後の生活の質も安定します。
シニア期になったら、定期的な健康診断を受診されることをお勧めいたします。
シニア期の動物たちで特に気をつけていただきたいポイント
- おしっこの回数や1回量
- 歩き方
- 寝ている時間
- 食事や食べ方
- 生活の介助や介護
最近寝ていることが多くなったのは歳をとったから、と思っていたら様々な病気が原因になっている場合があります。
「歳のせい?」と何か違和感を感じる、高齢の動物たちの生活でお悩みのことがございましたらお気軽に当院へご相談ください。