パピートレーニング・
しつけ相談
TRAINING
しつけ・問題行動について
動物たちの行動の中で、人間にとって不都合な行動を「問題行動」といいます。
問題行動を起こす子たちに対して「しつけが悪かったから、こうなったんですよ」と、飼い主を責めるような言説も見られますが、決して「飼い主のせい」ではありません。動物たちの問題行動は、遺伝・生育環境・生活環境・社会化条件・学習・健康状態など様々な要因が複雑に絡み合い発生しています。そこには「真の原因」があります。問題行動を起こしているということは、動物たちは何らかの苦しみを抱えています。
「真の原因」を見つけ、苦しみを取り除くことでこそ、問題は改善していってくれることが多くあります。
問題行動の治療
問題行動の治療には、「行動療法」と「薬物療法」があります。
しつけやトレーニングでは難しい「薬物療法」を併用することで問題行動の改善ができることが動物病院での問題行動治療の大きな柱となります。
治療対象の例
- 血が出る程咬む、縫うほど咬む、唸るなどの攻撃行動
- 過剰な興奮
- 吠える問題(過剰咆哮)
- 留守番ができないなどの分離不安
- 花火や雷などの恐怖症
- 不適切な場所での排泄
- 尻尾を追う・手足を舐める・毛をかじる
- 自傷行為
- 常同障害(長い時間同じ行動を繰り返す)
- 高齢性認知機能不全(認知症) など
問題行動の治療には専門的な知識と経験が必要となります。比較的短期間で改善がみられることもあれば、非常に根気強い治療が必要なこともあります。
当院での治療が適切ではないと判断した場合や飼い主様がご希望の場合は、問題行動専門医のご紹介も可能です。動物たちが抱える苦しみを取り除くために一緒に考えて、行動してみませんか?